大宮神社


鎮座地 大阪市旭区大宮3丁目1番37号  電話 06-6951-2196

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由緒(御神像)

令和5年7月1日

●伝豊国大明神坐像 特別公開のお知らせ
  ※修復後、初めての一般公開となります。

8月18日(金)〜28日(月)
会場 大宮神社社務所
時間 10時〜15時半(16時閉館)
初穂料 500円(小学生以下無料)

※ご来場多数となった時は、社務所の外にて入場をお待ちいただく
 場合がございます。あらかじめご了承ください。
※駐車場はございません。公共交通機関をご利用ください。
※靴を脱いで上がる会場です。スロープ等はなく階段等による昇降のみとなります。

公開事業のチラシを見る





令和4年5月1日

豊国大明神像は現在保存修理中です。



令和3年10月6日

公開事業が決定いたしました。

特別公開 大宮神社 伝豊国大明神像

11月17日(水)・19日(金)・20日(土) 各回50名 事前申込要・抽選
大阪市立中央図書館(西区北堀江4-3-2) 5階 大会議室
大阪市文化財保護課学芸員の解説付き

※新型コロナウイルス感染拡大の状況によっては、中止または延期する場合があります。

・お申し込みはこちらから



令和3年3月28日

この度、当社の豊国大明神坐像が大阪市指定有形民俗文化財に指定されました。



令和3年3月19日

大阪市教育委員会様のYouTubeチャンネルに、昨年11月7日に開催された「新発見・旭区大宮神社の豊国大明神像について」の講演会映像がアップされています。是非ご覧ください。
動画はこちらから。



令和2年11月8日

「大阪の歴史90」が発刊されました
大阪・大宮神社の豊国大明神像の論考掲載
お求め方法はこちら





令和2年9月25日

大阪市立中央図書館 大阪市史編纂所セミナー
大阪市修史事業120周年記念公演会
「旭区大宮神社の豊国大明神像について」の講演会が決定しました。
11月7日(土) 14時 定員70名 事前申込・応募多数の場合は抽選

詳しくはこちら



令和2年9月16日

高良社は無事竣工し正遷座祭を終えました。是非お詣りください。

[高良社前説明板より]

高良社は改修工事を終え、令和2916日に正遷座祭を終えました。
去る521日に大阪市文化財保護課様より、高良社に鎮まっておられた豊国大明神像についての発表がなされました。現在神様は新しいご神体にお遷りいただき、お祀りしております。
 豊臣秀吉は没後(慶長31598)すぐに、豊国大明神として京都の豊国神社に祀られました。また3回忌に当たる慶長5年には、秀吉がかつて城主だった滋賀県長浜にも豊国神社は建立されますが、大坂夏の陣の後、徳川氏により秀吉を祀ることは禁じられ、豊国神社は破却させられました。
 しかし、豊国神社破却後も秀吉は密かにお祀りされ続け、天明5(1785)には京都の新日吉神宮(いまひえじんぐう)内に樹下社(このもとのやしろ)が建立されました。「樹下」とは秀吉の旧姓「木下」に通ずるとされています。また寛政4(1792)には長浜でも恵比須神をお祀りする神社が建立され、その奥で密かに秀吉がお祀りされました。このように京都、長浜では秀吉をお祀りしていることを隠した形で、豊国神社は密かに再興されていましたが、大阪ではこれまでそうした動きは確認されていませんでした。
 また、同じ時期に秀吉の一代記である「絵本太閤紀」が出版され、浄瑠璃が大阪、京都で頻繁に上演されるなど、秀吉ブームが巻き起こっていました。
文政6(1823)には当社で開帳が行なわれており、この時に秀吉像が公開されたと考えられ、この開帳もそうした秀吉ブームに連なるものではないかと考えられます。
当社の秀吉像は、江戸時代における豊国大明神信仰を考える上でも、貴重な発見となりました。

   当社の秀吉像は像高が81.9センチメートルの等身大坐像で、現存する木像の中で最大となります。製作年代は江戸時代と考えられ、17世紀中頃(1650年頃)にさかのぼる可能性もあります。
  現在、豊国大明神像は文化財保護課様に管理いただいています。




令和2年8月7日

「大阪の歴史90」の発刊予定は10月下旬に変更となりました。もうしばらくお待ちください。


令和2年5月21日

この度、大阪市教育委員会事務局 総務部 文化財保護課様より当社の豊国大明神像について報道発表がなされました。

全国最大級の豊臣秀吉像(豊国大明神像)が大阪市内で新たに発見されました

大阪市教育委員会は、旭区大宮3丁目に所在する大宮神社(おおみやじんじゃ)で、新たに木造豊臣秀吉坐像を発見しました。秀吉は没後「豊国大明神(とよくにだいみょうじん)」の神号を贈られるとともに、京都に豊国神社(とよくにじんじゃ)が建立され、神としてまつられました。その姿をあらわした木像は、秀吉の没後から江戸時代にかけて造られてまつられましたが、現在知られているのは全国で20数例と限られています。新発見された秀吉像は、頭部の冠を欠失した状態で像高が80センチメートルを超えるという、等身の大きな像です。銅像など近現代の作例を別にすれば、最大級の彫像と考えられます。全国的にも非常に貴重な発見です。
(注)この像は、一般公開されていません。

発見の経緯

 大宮神社は、大宮八幡宮とも称される旭区大宮に社地を構える神社です。鎌倉時代の創建で、江戸時代には大坂城の鬼門守護の神社として信仰されていた、と伝えています。
秀吉像は、境内の摂社のひとつである高良社(こうらしゃ)の社殿の中にまつられていました。社殿の扉には釘止めがされ、長く秘されてまつられていたということです。令和元年に社殿の改修工事が計画され、像を移動する必要が生じました。それに伴い調査する機会をいただくことができたため、この発見に至りました。

大宮神社の秀吉像

 大宮神社の秀吉像は、像高が現状で81.9センチメートルをはかる等身大の坐像です。額の三条の皺、長くこめかみに及ぶ眉、彫出された三日月形の目などとともに、特徴のある容貌です。膝前に平緒(ひらお)をあらわし、両足裏を正面で打ち合わせる束帯(そくたい)姿の像ですが、頭上の冠は失われています。右手には笏(しゃく)などの持物をとっていたと考えられます。彩色はほとんど剥落しており、現状では木の彫刻面が露出した状態です。各部材の接合が緩んでおり、冠など失われた部材もわずかにありますが、寄木造の像の部材はほとんどが残っており、その全容を知ることができます。像に銘記はありませんが、製作年代は江戸時代と考えられ、17世紀中頃にさかのぼる可能性もあります。

文政6年(1823年)の開帳

 文政6年(1823年)に大宮神社で開帳が行われており、この秀吉像が公開されたと考えられます。この開帳が行われた17世紀末から18世紀初めにかけては、寛政9年(1797年)に秀吉の一代記である『絵本太閤記(えほんたいこうき)』が出版され、それを翻案した浄瑠璃が大坂・京都で頻繁に上演されるなど、秀吉ブームが巻き起こっていました。秀吉とゆかりの深い、京都や長浜で、秀吉をまつる豊国神社の再興の動きが盛り上がったのもこの時代です。大宮神社の開帳も、このような秀吉ブームに連なるものではないかと考えられます。

秀吉の木像

秀吉が神格化した姿をあらわした豊国大明神像の作例としては、画像が多く残されています。秀吉の没後まもない桃山時代から江戸時代初めの作例だけで、30を超えるといわれています。一方で、木像は知られている作例は少なく、全国で20数例が知られるのみです。これらの木像は、像高が80センチメートル程度の大きな像から、10センチメートル程度の小さな像までさまざまです。その中では京都市の西方寺像が最も大きく、冠を含めた像高が81.0センチメートルです。これに対して大宮神社像は、冠を欠失した状態での像高が81.9センチメートルであり、西方寺像よりもひとまわり大きい等身大の像で、近現代の銅像などをのぞけば、全国で最大の木像となります。

大阪市域の仏像・神像

 大阪市域は度重なる火災に見舞われていますが、近年になって貴重な仏像・神像が数多く残っていることがわかってきました。これらのうち、すでに重要文化財となっている像が11点、大阪府指定文化財となっている像が9点、市指定文化財となっている像が47点あります。このうち神像は大阪市指定の2点で、他は仏像です。この他にもたくさんの像が伝来しています。大阪市教育委員会ではそれらの文化財的な価値を把握する調査をすすめるとともに、保存と啓発をすすめています。

大阪市報道発表資料
「全国最大級の豊臣秀吉像(豊国大明神像)が大阪市内で新たに発見されました」




●ご神像の経緯について

当社の境内神社である高良社に鎮まりますご神像が豊臣秀吉公の像であると、先代より言い伝えられておりましたが、ご神体のことである故に、これまで公にせずにまいりました。この度の改修工事に際し、保存修理の必要から調査をすることになり、今回の発表となりました。
現在工事中の高良社は秋頃に竣工の予定です。現在神様は新しいご神体にお遷りいただき、ご本殿内に仮殿を設けお祀りしておりますので、ご本殿と合わせてお詣りください。

  • 当初、文化財保護課様との協議の中で、公開事業を計画しておりましたが、残念ながら昨今のコロナウイルス感染症の情勢により、現在のところ公開の予定はありません。

  • 報道発表は当社社務所にて行いましたが、現在ご神像は別の場所にお移ししています。社務所においでいただいてもご覧になれませんので、何卒ご了承ください。

  • ご神像は今後、文化財保護課様と協議しながら保存修理を行う予定です。


今回の発表の詳細は、8月に大阪市史編纂所より発刊予定の「大阪の歴史90」に京都大学大学院 元大阪市教育委員会文化財保護課学芸員の川北奈美様による「大阪・大宮神社の豊国大明神像」の論考が掲載されます。是非ご一読ください。

今後、公開事業等ご神像に関する事は当ホームページや境内掲示板にてお知らせしますので、よろしくお願いします。









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